学生投資家の奮闘記

30歳代の医師です。今は大学院生活を送っています。リタイアしたい意思をもつ医師です。

「人生で一番大事な1000日の食事」を読んで子どもの栄養について考えてみた

初めのあいさつ

おはようございます。本日まで自宅からの更新です。

今週は比較的仕事の多い週です。午後の飛行機で福岡入りします。金曜は福岡、土日は広島、月曜は鹿児島で仕事です。家族にしばしのお別れを告げ、なみだなみだの旅立ちです。

[クレア・ルウェリン, ヘイリー・サイラッド, 須川 綾子, 上田 玲子]の人生で一番大事な 最初の1000日の食事――「妊娠」から「2歳」まで、「赤ちゃんの食事」完全BOOK

私は育児と不動産業界への参入をするために、所属先を辞めて半ニート生活に突入しました。育児をするために地元に帰ってきたのです。時間の許す限りは妻の実家に行き、妻子とともに過ごしております。イクメンではなく、一人の親として当たり前に育児をしようと奮闘しているところです。ただ、父親だとどうしても力になりにくいことがあります。

 

それは授乳です。

 

そもそも子育てって古くからの迷信や言い伝えでやっていることが多い印象で、アドバイスされる方も自身の経験がベースなので偏りが出るのは否めません。よくも悪くも世間の「常識」に縛られないか不安を感じておりました。それは授乳に関しても同様です。その他の育児は一緒にやってみてトライ&エラーができますが授乳はやや困難です。そこで何かしらエビデンスのある提言やアドバイスができないと思い悩んでいたときに上の本と出会いました。

 

わりと教科書的な本です。妊娠期から2歳になるくらいまでの栄養についてエビデンスベースに綴られております。今回は現在関係のある乳児期に絞って読んでみました。


その箇所だけを最初に要約すると

「子どもが望むときに母乳を与えるのが最強」

的な感じです。張り切ってもう少し詳しめにアウトプットしてみます。

 

授乳では何を与えればいいのか

母乳と粉ミルクはどちらがいいのでしょうか。

結論からいうと母乳にはメリットだらけです。「母乳がベスト」のようです。

短期的には、感染症乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク低下、下痢嘔吐の回数減少のようなものがあります。長期的には小児白血病発症率の低下、肥満リスクの低下、知能の向上が挙げられます。

親にとってもメリットがあります。乳がん卵巣がん2型糖尿病のリスクが下がります。また、経済的にも母乳に軍配が上がります。

このようなメリットがあるため、生後6か月まで母乳だけで育てることができれば最良の栄養を届けることができるはずです。ただ、現実的には栄養不足の懸念や肉体的な苦痛や迷信などから6か月間継続できる方はごくわずかです(イギリスのデータでは1%)。

このように現実的には母乳で育てられないケースはあります。そこで登場するのが粉ミルクです。粉ミルクや哺乳瓶の殺菌が必要なこと、量を飲みすぎてしまうこと、金銭的な負担がかかること等のデメリットはありますが、栄養面では母乳とほぼ同等、母親以外が授乳できる、飲んだ量を測れる、場所を選ばない等のメリットがあります。理想は理想、現実は現実として捉え選択することが肝になりそうです。

 

現時点では我が家では完全母乳のみです。可能な限り継続できたらいいですね。

 

いつ、どれだけ与えるか

与えるものとしては母乳がベストなことが分かりました。

ではいつ、どれだけ与えればいいのでしょうか。

それは子どものパターンによります。食欲は遺伝的な要因が強く、生まれながらにして食欲旺盛な子ども、食欲の乏しいことがいます。それぞれ極端だと成長にとってはリスクです。ただ、ある程度は授乳環境によっても適切な栄養管理を行えるようになります。

今のところ我が息子はわりと食欲旺盛なので旺盛な子ども向けに話を進めます。

食欲旺盛な子どもでは飲みすぎによる急速な体重増加が問題になります。このタイプでは粉ミルクで栄養を与える場合は特に注意が必要です。構造上飲みやすいこと、せっかく作るので作った分は全部飲んでもらいたくなることから栄養過多になりやすいです。母乳にはレプチンという満腹ホルモンが含まれることもあり、粉ミルクよりで問題となるようなことは起こりにくいですが、隙あらば授乳しているようだといいものではありません。

 

そこで筆者は「反応型授乳」というものを提案しておりました。

子どもが飲みたいタイミングで、飲みたい量を飲ませるというものです。空腹の合図が見られたら授乳を開始して、満腹になったら授乳をやめます。

 

空腹の合図としては空腹度合いの強さ順に

体もぞもぞ・口開け・顔横に

→ぐずぐず・手を口に・体動増加

→ギャン泣き・赤面・発汗

が挙げられていました。

 

満腹になると

飲むスピード低下・手足リラックス

→乳首から口離す・飲むのをやめる

→寝る・のけぞる

が挙げられていました。

 

これを目安に空腹・満腹の合図を認識し反応型授乳をやってみましょうとのことでした。

 

以上より最初に要約した

「子どもが望むときに母乳を与えるのが最強」につながるわけです。

 

しかし、そこで思いました。

合図がよくわからない...なんで泣いているかわからない...

そんなことを考えながら読み進めていくとちゃんと書いてありました。

 

合図は少しずつわかるようになってくる。ただ泣いてしまって何をしていもだめなときはだめ。かといって泣く→授乳をすぐに実行するのはお勧めできない。

 

安心しました。わからないんですね。よかったです。妻は少しずつ読み取れるようになっており、反応型授乳的なものも実践できています。提言?アドバイス?不要でした。私は合図を読み取れるようになるべく息子の観察を続けます。

 

育児神話について

 

いくつかの授乳神話についても検証されていたので掲載します。

・母乳の赤ちゃんはミルクの赤ちゃんほど眠らない

イギリスでは一般的な意見のようですが、別にエビデンスがあるわけではないようです。どちらかというと最近では母乳のほうが長く眠れるようなデータも出てるくらいだそうです。

・母乳育児はひとりで簡単にできる

方法は自然ではありますが決して簡単ではありません。最初はできなくて当たり前です。

・哺乳瓶では赤ちゃんと絆が築けない

哺乳瓶で授乳しても親密になれます。何を与えるにしても、赤ちゃんの様子を見て与えることが大切です。 

 

まとめ

連日の書籍アウトプットでした。教科書系だと多少楽になるのですが私のレベルだと長くなってしまいます。自分の言葉にできていない証拠だと思います。。。

反省はここまでとして内容としては一部学生時代の小児科の講義を思い出すようものでしたが、改めて今は何が正しいとされているのかを知れてよかったです。また、妻が大変優秀であることも再認識できました。

今後も楽しんで資産を積み上げましょう。