君主論をまんがで勉強
初めのあいさつ
こんばんは。山口の当直先からの更新です。
当直旅はほぼ折り返しです。辞めるにあたっての所属先とのやり取りがあり、ストレスがかかっていますが、ここを乗り越えて楽しい生活を手に入れます。まあ、雇用契約すらしていないところとこんなに話をする必要はないのでしょうが。。。最後なのでキッチリとします。
読書
またもやまんがです。君主論を読みました。このまんがでは君主論自体の細かい内容というより、作り上げられた背景のストーリーがメインです。ほとんどが初めての知識なので浅くなるとは思いますがまとめてみます。
マキャベリズム
君主論の著者であるマキアヴェッリは冷酷非道なリーダーを君主の手本としました。その内容から目的のために手段を選ばない、目的は手段を正当化するという意味のマキャベリズムという言葉ができ、本書は悪徳の書とされていました。
十五、十六世紀のフィレンツェ周辺
・当時のイタリアは統一国ではなく、都市国家群やドイツ・フランス・スペインが領土を虎視眈々と狙っていた
・フィレンツェはそう強大な国ではなかったため、周辺に対して中立の立場をとっていたがそれが原因で少しずつ孤立していった
・港町として重要な役割を果たしていたピサが反旗をひるがえして失ってしまった
マキアヴェッリの苦悩
・外交・内政・軍事を担当する書記局に勤めていた
・最大の任務はピサの再領有であったが、孤立していたため他国の協力は得られず自力で解決するしかなかった
ローマの躍進
・傭兵などの背景が似ているローマが次々と勢力を拡大していた
・それはリーダー(指揮官)であるチェーザレ・ボルジアの力量によるものであった
チェーザレ・ボルジアのやり方
・目標はイタリア統一
・敵であろうと味方であろうと国の秩序を乱すものは、情け容赦なく徹底的に排除した
・冷徹に徹することで人から恐れられ、また慕われた
チェーザレ・ボルジアの死とマキアヴェッリの改革
・チェーザレ・ボルジアが志半ばで流行り病に倒れる
・マキアヴェッリはリーダーの在り方を参考し大統領補佐としてフィレンツェを改革した
・世論を味方につけるような行動することで、既得権益をむさぼる勢力を動かした
・自国軍を設立することでピサを再領有した
マキアヴェッリの追放
・フランス、スペインという列強同士が争いを始めた
・どちらの味方につくか決めなければならなかったが、再びフィレンツェの大統領は中立の立場をとってしまい孤立してしまった
・混乱のさなか、かつてフィレンツェを統治していたメディチ家に政権を奪われ、大統領の右腕であったマキアヴェッリは追放された
マキアヴェッリ追放後
・再度政治の世界に戻るべく、統治者に自分をアピールするために君主論を書いた
・その願いはかなわず政治に携わることはなかった
君主論
まんがでは一部が紹介されていました。
・人から恐れられる、恨まれない(人から奪わない)存在になる
・人に判断力の欠けるところは見せてならない
・人の意見を真摯に受け止めて最終決定する
一番の上のような内容から冷酷主義のような見方をされますが、優柔不断な態度で窮地に追い込まれてきたフィレンツェの時代背景を考えると、悪徳とばかりは言えないなと感じました。少なくとも一部は現代でも活用することはできそうです。
大家としては
大家が上というわけではありませんが、リーダー的な立場になることは間違いないと考えます。恐れられるまでは極端ですが、てきとうな仕事はできない相手と思ってもらうことは大切かと思います。本業でもそうですが、やはり一番大きな仕事は決定することです。大変ではありますが楽しくやりがいがあることです。賃貸経営だとより大きな責任が伴います。管理会社等からの提案をしっかりと咀嚼して判断を下すことでよりよい賃貸経営をしていきたいものです。
まとめ
連日のまんがまとめです。
ナニワ金融道でもそう思いましたが、ほとんど知識がない分野の導入としてまんがは非常に有用ですね。今回も11円で大変満足できました。
今後も楽しんで資産を積み上げましょう。