学生投資家の奮闘記

30歳代の医師です。今は大学院生活を送っています。リタイアしたい意思をもつ医師です。

「アフターデジタル」の世界に思いを巡らす

初めのあいさつ

 

おはようございます。またもや熊本の当直先からの更新です。

本日は午前中にマイナポイント予約と小粋なカフェで読書、午後は外来勤務+移動して当直勤務と、充実の一日予定です。移動はETCマイレージの朝夕割引を意識しながらのルートです。旅行系ニート医として楽しくやっていきます。

 

アフターデジタル

久しぶりの書籍アウトプットです。読書自体もわりと久しぶりです。予備知識のない分野でしたが興味深い内容が多かったためか楽しく読み進めることができました。

 

上海に住む著者が中国企業の持つアフターデジタル思考と日本企業の現状について実例を挙げながら解説していくスタイルの本です。

最初に要約すると

「オンライン、オフラインは関係なくユーザー目線の商品を」

的な感じでした。印象の残った箇所を取り上げながら自分の考えをまとめてみます。

 

ビフォアデジタルとアフターデジタル

タイトルにもあるアフターデジタルについてです。

ビフォアデジタルとの違いとして以下を取り上げておりました。 

【ビフォアデジタル】

リアル(店や人)でいつも会えるお客様が、たまにもデジタルにも来てくれる

【アフターデジタル】

デジタルで絶えず接点があり、たまにデジタルを活用したリアル(店や人)にも来てくれる

(引用: アフターデジタル - オフラインのない時代に生き残る (藤井保文 / 尾原和啓) )

これまでの私の印象としてはデジタルといえばビフォアデジタル寄りの考え方でした。今後は、よりオンラインの部分が増えるのかなーくらいの認識でした。あくまでもオンラインとオフラインを区別するような考えです。

アフターデジタル時代における思考法として本書ではOMO(Online Merges with Offline)というものを紹介しておりました。オンラインとオフラインが融合し一体のものとしたうえで、これをオンラインにおける戦い方や競争原理と考えるデジタル成功企業の思考法です。

一例としてスニーカーを挙げておりました。

かつてはいいモノを作って大量販売して終了でした。

デジタル時代のスニーカーは違います。アプリで走行距離を測定したり、マラソンイベントに参加できたりと継続してオンライン、オフライン関係なくサービスを享受し続けることになります。あくまでもスニーカーは価値を体験し続けるうえでの様々な接点の一つです。

同様に平安保険という企業も紹介されていました。従来型の保険会社でしたが、秀逸な医療・健康支援アプリを開発して顧客に貢献することで継続して幅広くサービスを提供することに成功しております。

 

モバイル決済と信用経済

上記のようなサービスを提供するのには顧客の詳細な行動データが必要になります。

中国でうまくいっている理由としてモバイル決済の普及があります。私も2017年に上海を訪れましたが多くの人がスマホQRコードを提示して決済していたことに衝撃を覚えました。

二大決済であるAlipayやWechat Payを通してあらゆる消費者の購買行動のデータを取れるようになりました。シャアリング自転車を展開することで移動に関するデータも収集することができるようになりました。

 

本筋とはややずれますがデータによる信用スコアも普及しており、そのスコアリングで受けられるサービスまで変わってくる(○○スコアがXX点以上の人のみ対象など)ので中国人のマナーがよくなってきていることまで触れられておりました。。。

 

賛否両論はありますが信用スコアに私は賛成です。

最近は匿名であるのをいいことに心のない言動が目立ちます。信用スコアというと監視社会のような負の側面が言われがちですが、RPGで経験値を積むように加点方式と本書では触れられております。善行をつめば報われるわけです。以前がどうだったかは知りませんが、今の余裕が失われている世界ではまずは報酬がないと人のために動ける人は少ないというのが持論です。

 

本書を読んで思うこと

私は比較的単純なのでアフターデジタルの世界は想像するだけでもワクワクします。オンラインもオフラインんも関係なく顧客目線でサービスを提供できる人間になりたいですね。幸い、志す不動産賃貸業はすべての人に関係のあるインフラです。どのビジネスともリンクする可能性を秘めています。超えないといけないハードルが多すぎますが私の場合は医療ですかね。賃貸業としての実績を積みながら自分のやりたいことをゆっくり考えていきます。

そしてさらに感じたこととして今後の世の中の流れが全く予想できないということです。変化が早すぎます。株式投資の観点で考えると個別株への投資が難しく思えます。世界全体は長い目で見れば成長すると信じているのでやはりインデックス投資が最適なのかもしれません。

 

まとめ

「アフターデジタル」を読んでみました。

今回も十分に魅力を伝えることができなかったかもしれませんが、個人的には本当におもしろくワクワクが止まらない本でした。ページ数もそんなに多くなくあっさりと読めるはずです。少しでもデジタルに興味のある方は読んで後悔しない一冊です。

今後もアウトプットをトレーニングしていきます。

週明けも楽しんで資産を積み上げましょう。