ケインズ経済学をまんがで勉強
初めのあいさつ
こんばんは。福岡の温泉宿からの更新です。Wi-Fiの電波は弱めですが、泉質等は大満足です。go to トラベルキャンペーンに感謝感謝です。
今朝の勤務を終えてからは比較的時間があったので読書をして過ごしていました。宿に入ってからもゆっくりとしていて布団でゴロゴロしていたら痛恨の寝落ちです。カレンダー上は連続更新は途絶えましたが、9/23の26時という頭で書きます。
読書
11円で売っていたので即購入しました。
基礎知識が不足していますので、まんがだと導入にいいと考え選択です。読んでみるとわりとボリュームがあり、一回ですべてを理解したと言い難いですが、現時点での理解をまとめてみます。
ケインズ以前(古典派経済学)
古典派経済学では失業を以下の2種類で定義していました。
自発的失業:より高い賃金でなければ働かない
摩擦的失業:現在は失業だが次の職が決まっている
経済学者は失業問題解決にはこの自発的失業を減らすために労働者が賃金低下を受け入れるしかないとしていました。物価も下がっているため、実質の賃金は横ばいであり、「見えざる手」によって市場が健全に機能するのを待つしかなく、政府のすることは何もないというのが定説でした(自由放任主義)。
ケインズの疑問
世界恐慌のさなか
・現実には「働きたくても働けない」という上の定義にない失業者が溢れかえっている。これでは経済学は現実を表しているとはいえない。。。
・現実では以下の流れで物価低下に至っている。ここで需要にあわせて供給量を調整することはなく、あくまでも供給重視。物価低下が不況の根源ではないか。。。ここで賃金を低下していたらいつまでも景気は回復しない。
商品を作る
→その商品が売れる
→いずれ飽きがきて売れ残りが出る
→値下げする
→企業が儲からず人を雇えなくなる
この辺りの疑問に古典派経済学では不十分であると実感し、新しい理論を構築することになりました。
ケインズ経済学
これまでの
商品を作る
→その商品が売れる
→いずれ飽きがきて売れ残りが出る
→値下げする
→企業が儲からず人を雇えなくなる
の
商品供給量を変えずに値下げをするから不況におちいると考えたので、ここで逆に値上げして労働需要を増やせるように政府が以下のように動くべきだとしました。
投資
商品を値上げしても買ってもらえるには、より多くのお金が必要です。そこで政府の出番です。個人の所得が上がるように投資(政府支出)をすることで消費を上げれば不況脱出につながるとしました。
利子率
政府以外、つまり企業にも投資をしてもらう必要があります。そこで大切になるのが利子率です。金利が高ければ、利払い>利益になってしまうので、金利を下げることで企業投資を喚起することができるとしました。これも政府によって調整されるものです。
公共事業
政府の役割は他にもあります。
本当の不況時には単に金利を下げても、投資をできる企業は限られています。だからこそ政府が事業を興して雇用を創出することが重要としました。
現代
新型コロナウイルスの影響で各種財政出動をしているのを見ると、今回の危機をケインズ経済学で乗り越えようしているようにも見えます。それ以外の理論について全く詳しくないので勝手なことは言えませんが。。。給付金や金利についてあてはまることは多いですね。
1970年代の石油ショックで失業率上昇と物価上昇が共存したことから弱点を露呈したとされている同理論ではありますが、お金を借りて投資をすることが景気刺激になると信じて行動していきます。少し調べたら、ケインズ経済学の流れでMMT(現代貨幣理論)が勃興しつつあると三橋氏の記事がありますね。道理で聞き覚えがあるわけですね。知る順番が逆かもしれませんが、勉強になったのでよしとします。
まとめ
ケインズ経済学をまんがで勉強することで少しだけMMTの理解が深まりました。
お望み通りお金を借ります。雇用を生み出します。経済回します。とより強く思るようになりました。11円以上の価値を生み出しますのでお許しください。
今後も楽しんで資産を積み上げましょう。